若杉冽さんの『原発ホワイトアウト』が面白そうなので買っておきました。

takuzemi2013-12-29

 朝の起き抜けの時間には地下の貯蔵室までごみを捨てに行きました。ホールで新聞を取ってから自宅に戻りました。新聞にゆっくりと目を通してから、昨年の生涯学習センターで3回に渡って市民の皆さんに講義した講義録「『星の王子さま』を巡る考察」を再読しておきました。正月休みが終わった時点で「ヨーロッパの文学」でも同じテーマで講義を行う予定です。言わば今回の再読はそのための予備演習という訳です。
 昼前には駅ビルMAREまで昼食を買い求めに行きました。行き着けのニュークイックで定番の弁当を買っておきました。それから駅の構内に移動して、定期券を継続で6カ月分買い求めておきました。キャッシュカードの支払いで、金額も6万近くになるのですが、通勤のためには不可欠のツールです。定期券を買い求めてから駅前の須原屋書店に移動して面白そうな本を探してみました。若杉冽さんの『原発ホワイトアウト』(講談社)が面白そうなので買っておきました。この頃、イージーゴーイングになってしまい、息子のコミックを借りて読んだり、夏目漱石の『三四郎』を読み直してみたりと安易な傾向が止まりません。まあ、しばらくは冬休みなので、そんなイージーゴーイングの生き方も悪くはないのかと自分に言い聞かせているところです。若杉さんの『原発ホワイトアウト』あたりから本格的に読書の深みに降りて行けたらと考えているところです。
 今日は家人も家にいて、熱心に仕事と取り組んでいます。昼食を済ませてから、二人でテレビを観て楽しみました。娘が先日電話してきて、NHKのある番組をDVDに予約録画してくれと言っていたのですが、家人が朝方確認したところ、録画が失敗していることが分かりました。一時的にDVDがトレイから出せなくなってしまったのですが、どうやら録画予約の状態がまだ続いていたらしくて、予約を解除したらDVDは無事に出てきてくれました。

嘉手苅林昌さんの「おきなわの心」は逸品の一枚だと言えるでしょう。

 午後は武蔵浦和駅発13時8分の快速川越行きに乗りました。意外なほどに車中は空いていて、楽々と座席を確保することが出来ました。持ってきた若杉冽さんの『原発ホワイトアウト』を読みながら移動を続けました。30分ほどでJR川越駅に到着し、駅ビル4階のブックファーストに立ち寄って文庫本を2冊買っておきました。つげ義春さんの『李さん一家 海辺の叙景』と『赤い花 やなぎ屋主人』の2冊です。どちらもちくま文庫でした。
 川越に着いてサンロードから西武線本川越駅に抜けました。祖母に連れて行ってもらったことのある「ひげ蕎麦」はもう見当たりませんでした。この店のラーメンには川魚が入っていて相当に生臭かったことを記憶しています。歩いているうちに何だかセンチメンタル・ジャーニーを送っているような気分になってきました。蔵造りの町並みに差し掛かって気分を取り直すことができました。札の辻まで歩いてから、Uターンをして元来た道を辿りました。
 帰路は大正ロマン通りを選んでみました。この通りには沖縄グッズを集めた真南風(まはえ)というお店があるのですが、ここでお宝と言っても良い一枚のCDを見つけてしまいました。嘉手苅林昌さんの「おきなわの心」です。すでに廃盤になってしまったLPからの初CD化らしく、私もアナログで数枚、CDでも数枚持っている記憶があるのですが、武蔵浦和の現在のマンションに引っ越すときに紛失してしまったらしいのです。嘉手苅林昌さんの「おきなわの心」は今では見当たらなくなっていた逸品の一枚だと言えるでしょう。
 高校時代に薬局の主人の長男がいました。H薬局という屋号でした。その薬局の跡が更地になっていて驚きました。跡地にビルでも建てるのでしょうか? 帰路は小江戸蔵里で豚モツの冷凍パックを買っておきました。今夜の晩酌にはお誂え向きの一品となってくれそうです。帰路の車中ではブックファーストで買ってきた『赤い花 やなぎ屋主人』をぽつりぽつりと読んで楽しみました。学生時代に読んだ記憶が蘇り、昔のことが懐かしく思い出されました。