東京国立近代美術館で「片岡珠子展」を鑑賞しました。

 午後は12時21分の快速新木場行きで移動を開始しました。車中では幸い座席を確保できたので、山下裕二監修の『超絶技巧美術館』(美術出版社)を読みました。会田誠の「滝の絵」やアイアン澤田の生人形などが楽しめます。池袋で下車して高田馬場に向います。�癲田馬場で東西線に乗り竹橋で降ります。1bの出口から出ると東京国立近代美術館はすぐ近くです。1400円でチケットを買って会場に入ります。先ず「学ぶ子等」が有り左側の少女は熱心に勉強しているのですが、右側の少女は笊を手に持って勉強もそっちのけです。「炬燵」は炬燵に入った一時を過ごす母娘が描かれていて珠子が下宿していた親子をモデルにして描いたそうで、懐かしそうな感じがしたものでした。「曼珠沙華」は一人の少女が両の手に曼珠沙華を持っている絵で、下には曼珠沙華が無造作に置かれています。少女はゆったりとしたピンクの水玉のドレスを着ています。「飼育」は珠子が教師を務めていた横浜市大岡小学校の児童をモデルにしたそうで、中央の小学生は大きな目を剥いていて手には鶏を捕まえています。「初夏」は和服の婦人がヒナゲシの中に立っている画面で花々も色が良く描けていて満足したものでした。「海(鳴門)」はパネルに寄ると平家一門の興亡を主題としているそうで上方には平家の赤い旗をなびかせる船が有り、壇の浦で入水する安徳天皇とその母建礼門院徳子を描いたそうで、人形をモデルにしているそうで悲惨さは感じられませんでした。「山(富士山)」は雪に覆われた富士山で、下の方には雑木林が見えて富士山を引き立てています。四階に上がるとMOMATコレクションが有り原田直次郎の「騎龍観音」や佐伯裕二の「ガス灯と広告」などが楽しめます。