東京芸術大学美術館で「ヘレン・シャルフベック 魂のまなざし」を観賞しました。

 10分遅れの海浜幕張行きで移動を開始しました。「ランボー読書会」が待っています。昨日から手帳が見当たらなくなって、気が気では有りません。本を読む気にもなれないので車窓からの風景をぼんやりと眺めて過ごしました。南越谷で下車して東武スカイツリーライン東武動物公園行きで北越谷で下車して大学に向います。大学には9時25分に着き昨日の文学のハンドアウトの「文学理論のプラクティス」の下から手帳が出てきました。安心したので家人に電話を掛けておきました。家人は「良かったね」と一言言って電話を切りました。出勤簿に印鑑を押しておきました。「ランボー読書会」が始まるまで一時間ほどの時間が有ります。ミシェル・ビュトールの『ランボーに付いての即興』の下調べを済ませておきました。ランボーの『地獄の季節』からの引用が多かったですね。宇佐美斉先生の『ランボー全詩集』からの該当ページを記入しておきました。「ランボー読書会」の相棒のFさんが11時になっても現れなので断念して学生食堂の二階で鉄板を食べました。サラダ、味噌汁、ご飯、お肉も付いていて美味しかったですね。午後は学友会行事のために3限から5限が休講なので3年生のゼミも有りません。11時54分の中目黒行きで上野を目指しました。上野で下車して東京芸術大学美術館で「ヘレン・シャルフベック 魂のまなざし」を観賞しました。1500円のチケットを買い、三階に上がると「静物」が有り頭蓋骨が置いてあります。パネルに寄ると、本展の最後に見られる骸骨のような自画像を予見させるようです。「雪の中の負傷兵」はパネルに寄ると芸術家協会に寄って150マルッカで買い取られ、さらに1500マルッカ奨学金を得てヘレンは憧れのパリへと留学したそうです。「妹に食事を与える少年」は兄が妹に食事を与えている光景で二人とも慈しみ合っていることが良く分かります。「シュヴェリーン公ヴィルヘルムの死」は死んだ男が眠ったように眠っています。回りを取り囲む男たちが悲嘆にくれていて男が死んだことを悼んでいることが良く分かります。「母と子」は幼い少女を抱き締めている構図で母親の愛情がひしひしと迫ってきます。「赤いリンゴ」はぼけた様な輪郭でパネルに寄るとヒューヴィンガーに引き籠もった15年の間に、パリ留学中の視覚的体験から描いたそうです。「天使断片(エル・グレコによる)」は眼に隈の出来た天使が中央に居て病的な感じを与えます。他の二人の天使は健康そうな表情をして幸せそうでした。「黒い背景の自画像」は今回のチケットにも刷ってある様に重要な自画像なのでしょう。女性画家であることを誇るかのように、桃色の口紅と胸元の大きなブローチを付けていました。