『ほっとする老子のことば』

takuzemi2007-04-16

加島祥造先生の本を愛読しています。一気に読むという読み方ではなく、時々、気の向いた時に少しだけ読むという読み方です。先日は出津橋のドロノキが、バッサリと伐られた話を書きましたが(写真の右半分が切られてしまった)、先生の『老子までの道』(朝日文庫)には、切り倒された桜の木々に対する痛切な思いが語られています。その加島先生の新しい本が出ました。『ほっとする老子のことば』(二玄社)です。先生の絵も入った楽しい本に仕上がっています。

「この紋所が目に入らぬか!」

非常勤で通っていた拓殖大学を辞めました。月曜日も含めて、毎日、本務校に通えるようになったので、今まで使っていた回数券からSuicaに切り替えました。定期券です。私鉄の乗り換えも一枚でOKなので、実に便利です。改札でSuicaを出すたびに、気分が良くなります。どこでも通れそうな気分になります。「この紋所が目に入らぬか!」と印籠を出す気分です。

「親指シフトキーボード」の愛好家

やまもとは「親指シフトキーボード」の愛好家です。親指シフトモデルのノートパソコンFMV−830MG/S(LIFEBOOK)を愛用しています。数年前にアクセスで買い求めました。自宅の居間のデスクトップも研究室のデスクトップも親指シフトのキーボードが接続してあります。昨年はこの愛機830MG/Sにパーティションを切ってFedoraCore6をインストールして遊んでいたのですが、親指シフトの配列が、そのまま使えるのに驚きました。Linuxも素晴らしい文化です。

午前中は研究室で作業、午後は読書会です。

今日も、M君とフランス語で『クラップの最後のテープ』を数ページ読みました。クラップ老人が、舞台の上でたったひとりで、三十年前に録音した自分自身の声のテープを聞くという設定の「ひとり芝居」です。痛ましいほどの喪失感が胸に迫ります。白水社版の『ベケット戯曲全集』も図書館から借りてきて、時には参照しているのですが、どう訳すべきか確定できない部分が色々と出てきます。難しいです。