Fさんとの「ランボー読書会」を楽しみました。

takuzemi2009-05-15

金曜日には恒例のFさんとの「ランボー読書会」を楽しみました。今日もFさんの用意してきてくれた訳文をたたき台にブリュネルのランボー研究書のテクストを読み進めました。Fさんの訳もなかなか良く出来ていて乗りの良い読書会となりました。テクストの方も順調に読み進めることが出来ました。
畳韻法にも似た類似の音が散文の中に種蒔きされている現象をアラゴンの後期小説を素材に分析してみたいと考えています。そのことをFさんにお話したら、ジェフリー・N・リーチ著/島岡丘・菅野弘久共訳『英詩鑑賞 言語学からの洞察』(リーベル出版)という本が面白いと教えてくれました。読書会終了後にさっそく図書館に移動して、上記の本と東中稜代・小泉博一編『イギリス詩を学ぶ人のために』(世界思想社)の2冊を借りて帰りました。
昼休みには準備室でドイツ語のN先生、もう一人のN先生と四方山話を楽しみました。週末の小旅行に出掛けるならどこがお勧めかというテーマです。漱石のテクストを読んでいると興津(おきつ)という地名が良く出てきます。私の知らない土地なので先生方に聞いてみたら色々と教えてくれました。美味しいウナギのお店の名前も思い出して教えてくれました。

5限のゼミでもなぜか『小さな王子』です。

午後は3限の時間帯が空き時間となっています。ゼミの副教材を用意したり、手書きのアイデアノートを打ち直してデジタル化したりと、いくつかの仕事を片付けました。短いファイルはザウルスのメモを利用して打ち込み、長めのファイルはLet's noteに親指シフトのキーボードを接続して打ち込むという風に使い分けています。このところA4の30穴のルーズリーフをアイデアノートとして利用しているのですが、毎日着実にデータが増え続けています。
4限はIさんと『星の王子さま』をフランス語で読みました。サンテグジュペリのこの傑作は読めば読むほど細部の完璧さに感心させられます。散文の中に埋め込まれたリフレーンの効果や象徴語の効果が、巧みに読者を「小さな王子」の世界へと誘ってくれることが分かります。
5限のゼミでもなぜか『小さな王子』です。今日はマリーズ・ブリュモンのテクストは脇に置いておき、野崎歓氏の訳書を使って、1章と2章の輪読を楽しみました。さまざまな対立軸やキーワードをいかに上手に発見するかが、テクストを解読するための基本となりますね。(^_^;;