家人が仲の良いキミエさんと佐渡ヶ島まで一泊の旅行に出掛けてしまいました。

takuzemi2014-08-06

 家人が仲の良いキミエさんと佐渡ヶ島まで一泊の旅行に出掛けてしまいました。普段は家人任せにしている家事も自分でやらねばなりません。朝起きて地下の貯蔵室までごみを捨てに行くのは私の毎日の習慣ですから苦にもなりません。帰宅していつものように夏目漱石の『こころ』を切り抜きました。「しつもん!ドラえもん」の今日の答えは簡単ですぐに「宇宙食」と分かる解答でした。林真理子さんの「マイストーリー」を読んでから、風呂場洗いに取り掛かりました。洗剤も風呂場洗い用のメッシュのタオルも家人の指示通りのアイテムでオーケーでした。コーヒーを沸かして新聞に目を通しながらゆっくりと読みました。
 朝はいつものように別所沼まで散歩に出掛けました。憎らしいほどの青空が広がっています。暑い一日となりそうです。別所沼に着くと先ず目に入るのが立原道造のヒアシンスハウスです。残念ながらボランティアの人がいないのか、最近は開室していないのが残念でたまりません。工事関係者の方々がラジオ体操をやっていました。真面目な人々だと感心したことでした。埼玉県原爆死没者慰霊碑に合掌しました。別所沼弁財天に訪れて柏手を打って賽銭を上げました。さすがに喉が乾いてしまい、別所沼の自動販売機で無糖のコーヒーを買い一気に飲み干しました。「散歩道のご隠居」ことOさんに最近お目に掛からないのが気掛かりです。風の神・エベーカトル・ケッツアコアトルにご隠居さんの元気を祈念して別所沼を後にしました。

ジョルジュ・ルオーの「横向きのピエロ」には深い静謐さが感じられます。

 うらわ美術館を再訪して「ボンジュール! フランスの絵本たち」を楽しみました。ルドルフ・ヤルーシェクの「ハチの王国」はユーモラスな表情のハチが群がっています。女王バチが牢獄に入れられて悲しそうな顔をしていました。その上の絵では女王は玉座に座って偉そうな顔をしていました。私の本来の目的はやはりベアトリス・アッピアの版画でしょうか。擬人化された水のしずくや花と蝶が美しく描かれています。六枚目の版画では川の流れの上を一羽の鳥が飛んで行く。空間の広がりを痛感したものでした。咲き乱れる花々の上を飛んで行く鳥はいかにも気持ち良さそうです。ベアトリス・アッピアの「ひなぎくのおはなし」にはひなぎくの花にユーモラスな顔が付いていてとても可愛らしいのです。羊や牛が出てくる版画では広い野原が描かれていて新鮮な空気を吸い込んだような気分になれます。北浦和埼玉県立近代美術館に移動しました。下りの大宮行きが15分ほども遅れていて困りました。常設展だけだと200円のチケットで入ることができます。ジョルジュ・ルオーの「横向きのピエロ」には深い静謐さが感じられます。この絵のメッセージは「祈りが我々に必要だ」と教えてくれる作品なのでしょう。オーギュスト・ルノワールの「三人の浴女」はいつもから女性の姿を美しく描くルノワールの才能に驚嘆させられてしまいます。武蔵浦和に帰って美味しかったことを今でも覚えている「麺匠むさし坊」を探したのですがどうしても見当たりません。建物自体が見当たらなくなってしまったのです。引っ越したのか潰れたのか私には分かりません。今日はどうしてもラーメンが食べたかったので、血糖値を押さえるベイスンを飲んでから恐る恐るラーメンを食べておきました。