ジョルジュ・ルオーの「横向きのピエロ」には深い静謐さが感じられます。

 うらわ美術館を再訪して「ボンジュール! フランスの絵本たち」を楽しみました。ルドルフ・ヤルーシェクの「ハチの王国」はユーモラスな表情のハチが群がっています。女王バチが牢獄に入れられて悲しそうな顔をしていました。その上の絵では女王は玉座に座って偉そうな顔をしていました。私の本来の目的はやはりベアトリス・アッピアの版画でしょうか。擬人化された水のしずくや花と蝶が美しく描かれています。六枚目の版画では川の流れの上を一羽の鳥が飛んで行く。空間の広がりを痛感したものでした。咲き乱れる花々の上を飛んで行く鳥はいかにも気持ち良さそうです。ベアトリス・アッピアの「ひなぎくのおはなし」にはひなぎくの花にユーモラスな顔が付いていてとても可愛らしいのです。羊や牛が出てくる版画では広い野原が描かれていて新鮮な空気を吸い込んだような気分になれます。北浦和埼玉県立近代美術館に移動しました。下りの大宮行きが15分ほども遅れていて困りました。常設展だけだと200円のチケットで入ることができます。ジョルジュ・ルオーの「横向きのピエロ」には深い静謐さが感じられます。この絵のメッセージは「祈りが我々に必要だ」と教えてくれる作品なのでしょう。オーギュスト・ルノワールの「三人の浴女」はいつもから女性の姿を美しく描くルノワールの才能に驚嘆させられてしまいます。武蔵浦和に帰って美味しかったことを今でも覚えている「麺匠むさし坊」を探したのですがどうしても見当たりません。建物自体が見当たらなくなってしまったのです。引っ越したのか潰れたのか私には分かりません。今日はどうしてもラーメンが食べたかったので、血糖値を押さえるベイスンを飲んでから恐る恐るラーメンを食べておきました。