かな女の「曼珠沙華あつまり丘をうかせけり」の句碑の前で一休みしました。

takuzemi2014-11-15

 朝は7時過ぎに家を出て別所沼まで散歩に出掛けました。寒いのでセーターとジャンパーを羽織って来ています。今日も抜けるような青空が拡がっています。空気が澄んでいて爽やかで気持ちが良いですね。「花と緑の散歩道」を通る人も殆ど見掛けなく散歩道は閑散としています。時々ランニングやウォーキングを楽しむ人びとが通り掛かるだけで、散歩道は閑散としています。別所沼に着いてみたらランニングやウォーキングを楽しむ人々が大勢いました。公孫樹の樹々が葉を黄色くさせていました。かな女の「曼珠沙華あつまり丘をうかせけり」の句碑の前で一休みしました。それからいつものように埼玉県原爆死没者慰霊の碑に合掌しました。別所沼弁財天に賽銭を入れて柏手を打ちました。別所沼では犬を散歩させる人も多かったですね。メタセコイアの緑を楽しんで帰路に着きました。
 うらわ美術館の10時の開館時間が待ち遠しくて、徒歩で浦和まで出掛けてしまいました。医王寺を詣でて観音様や仏足石に手を合わせました。まさ整形外科クリニックの前を通りすぎました。私が頸椎症を患っていた時、首の懸垂に良く通った病院です。レントゲン写真に白い斑点が有って慌てたこともありました。調(つきのみや)神社では七五三詣での行事が行われていて晴着を来た子供たちが集まっていました。うらわ美術館ではルーヴル美術館の同版画展を観ました。どれも写実的な版画が揃っていてリアルなものでした。サンドロ・ボッティチェリの「三美神」やレオナルド・ダヴインチの「岩窟の聖母」、同じ作者の「イザベラ・デステの肖像などを楽しみました。「モナ・リザ」の銅版画も有り絵画の印象とは違うように感じられました。レンブラントの自画像が二つ有り一方は若いもので他方は老いたもので表情の違いに驚いたものでした。

午後は東京都美術館で「ウフィツィ美術館展」を観てきました。

 午後は東京都美術館で「ウフィツィ美術館展」を観てきました。シニア料金の1000円で入ることができました。サン・ミニアートの画家の「聖母の幼児キリスト礼拝(中央)、磔刑と聖フランチェスコと聖ヒエロニスム(上部)」は聖ヒエロニスムは深い宗教性が感じられて静謐な作品に仕上がっています。ドメニコ・ギルランダイオの「聖ヤコブス、聖ステファヌス、聖ペテロ」は聖ヤコブスと聖ステファヌスは赤い服を纏っていて右端の聖ペテロは黄色い服を着ています。色彩のコントラストが際立っていました。ピアージョ・ダントニオ・トゥッチの「正義の寓意」は刀と天秤を持っています。刀は悪を破るため、天秤は正義の黒白を決めるために有るのでしょう。ベルジーノとその工房の「悲しみの聖母」は白い頭巾を被り手は合掌している女が祈りを捧げています。深い精神性が感じられました。サンドロ・ボッティチェリの「パラスとケンタウロス」は女神が野獣を支配すると言う構図でケンタウロスが象徴する肉欲に対する貞潔なパラスの勝利として捉えられるのだそうです。バキアッカの「トビアスと大天使ラファエル」は小品ながら上品な作品で大天使ラファエルは肩に羽根が有り、トビアスは二匹の犬を連れていて、巨大な魚に食べられそうになった時犬がいて救われたのかと思ったものでした。二階に上がるとタピスリーが有り「春(プリマヴェーラ)」、「十字架降下」、「キリスト復活」などを楽しめました。東京都美術館を出ると広場には背の高い男がベレー帽に大きな鳥の羽根を付けてスカボロー・フェアーを弾いていました。国立西洋美術館で常設展も観たのですがピエール・オーギュスト・ルノワールの「アルジェリア風のパリの女たち(ハーレム)」が戻ってきたので娘が里帰りしてくれたような幸せな気分になったものでした。