午後は東京都美術館で「ウフィツィ美術館展」を観てきました。

 午後は東京都美術館で「ウフィツィ美術館展」を観てきました。シニア料金の1000円で入ることができました。サン・ミニアートの画家の「聖母の幼児キリスト礼拝(中央)、磔刑と聖フランチェスコと聖ヒエロニスム(上部)」は聖ヒエロニスムは深い宗教性が感じられて静謐な作品に仕上がっています。ドメニコ・ギルランダイオの「聖ヤコブス、聖ステファヌス、聖ペテロ」は聖ヤコブスと聖ステファヌスは赤い服を纏っていて右端の聖ペテロは黄色い服を着ています。色彩のコントラストが際立っていました。ピアージョ・ダントニオ・トゥッチの「正義の寓意」は刀と天秤を持っています。刀は悪を破るため、天秤は正義の黒白を決めるために有るのでしょう。ベルジーノとその工房の「悲しみの聖母」は白い頭巾を被り手は合掌している女が祈りを捧げています。深い精神性が感じられました。サンドロ・ボッティチェリの「パラスとケンタウロス」は女神が野獣を支配すると言う構図でケンタウロスが象徴する肉欲に対する貞潔なパラスの勝利として捉えられるのだそうです。バキアッカの「トビアスと大天使ラファエル」は小品ながら上品な作品で大天使ラファエルは肩に羽根が有り、トビアスは二匹の犬を連れていて、巨大な魚に食べられそうになった時犬がいて救われたのかと思ったものでした。二階に上がるとタピスリーが有り「春(プリマヴェーラ)」、「十字架降下」、「キリスト復活」などを楽しめました。東京都美術館を出ると広場には背の高い男がベレー帽に大きな鳥の羽根を付けてスカボロー・フェアーを弾いていました。国立西洋美術館で常設展も観たのですがピエール・オーギュスト・ルノワールの「アルジェリア風のパリの女たち(ハーレム)」が戻ってきたので娘が里帰りしてくれたような幸せな気分になったものでした。