英文科の卒業研究発表会に相乗りする形で山本ゼミも発表会を行いました。

takuzemi2014-12-13

 英文科の卒業研究発表会に相乗りする形で山本ゼミも発表会を行いました。最初の発表はTさんの「ドン・ファン伝説」に関するもので、女を無差別に口説いて棄て、神や秩序を冒涜したこの悪漢はヨーロッパで有名になったと言うことでした。2番目の発表はT君の「ペロー童話が読み手にもたらす効果」と言うもので、ペロー童話の教訓を研究することで、童話が人々に与える影響を明らかにしていくことが目的だそうです。次のTさんの発表は「萩原朔太郎論-朔太郎の色彩」と題したもので、『青猫』における色彩に着目しています。中でも「青」色が詩の特殊な印象・雰囲気を作り出していると考え、その色の持つ意味やイメージを考察し、詩集ごとの変化・変遷を見ていくとしています。次はNさんのオスカー・ワイルドの『サロメ』論で視線の交差を分析したもので、サロメとヨカナーンの関係では、ヨカナーンは一度もサロメを見ないまま死んでいくとの指摘が有りました。次はN君のスタジオ・ジブリの『風立ちぬ』-主人公と少女の観点から-と題するもので『風立ちぬ』の登場人物と実在の人物、物語の相関関係の図が書いていて分かりやすく解説してありました。次の発表はHさんの村上春樹の『東京奇譚集』論に付いのもので村上春樹のロング・インタヴューから引用した「ぼくが書いている小説世界というのは、だいたいいつもふたつの世界を内包しているんですね。こっちの世界とあっちの世界ですね。」と言う言葉が有り納得が行きました。次の発表はMさんの「シャーロック・ホームズ」論 ホームズの影響と題されたもので作者ドイルがシリーズを終わらせるために『最後の事件』で「モリアーティ教授と滝壺に落ちて死んだ」ことにして、読者の激しい抗議に抗えず『空き家の冒険』で「実は生きていた」ことにして復活させたと言うことでした。

英文科の卒業研究発表会に相乗りする形で山本ゼミも発表会を行いました。

 英文科の卒業研究発表会に相乗りする形で山本ゼミも発表会を行いました。最初の発表はTさんの「ドン・ファン伝説」に関するもので、女を無差別に口説いて棄て、神や秩序を冒涜したこの悪漢はヨーロッパで有名になったと言うことでした。2番目の発表はT君の「ペロー童話が読み手にもたらす効果」と言うもので、ペロー童話の教訓を研究することで、童話が人々に与える影響を明らかにしていくことが目的だそうです。次のTさんの発表は「萩原朔太郎論-朔太郎の色彩」と題したもので、『青猫』における色彩に着目しています。中でも「青」色が詩の特殊な印象・雰囲気を作り出していると考え、その色の持つ意味やイメージを考察し、詩集ごとの変化・変遷を見ていくとしています。次はNさんのオスカー・ワイルドの『サロメ』論で視線の交差を分析したもので、サロメとヨカナーンの関係では、ヨカナーンは一度もサロメを見ないまま死んでいくとの指摘が有りました。次はN君のスタジオ・ジブリの『風立ちぬ』-主人公と少女の観点から-と題するもので『風立ちぬ』の登場人物と実在の人物、物語の相関関係の図が書いていて分かりやすく解説してありました。次の発表はHさんの村上春樹の『東京奇譚集』論に付いのもので村上春樹のロング・インタヴューから引用した「ぼくが書いている小説世界というのは、だいたいいつもふたつの世界を内包しているんですね。こっちの世界とあっちの世界ですね。」と言う言葉が有り納得が行きました。次の発表はMさんの「シャーロック・ホームズ」論 ホームズの影響と題されたもので作者ドイルがシリーズを終わらせるために『最後の事件』で「モリアーティ教授と滝壺に落ちて死んだ」ことにして、読者の激しい抗議に抗えず『空き家の冒険』で「実は生きていた」ことにして復活させたと言うことでした。(写真はウィリアム・アドルフ・ブーローグ『少女』です。)