東京富士美術館で「ロイヤル・アカデミー展」を観賞しました。

 うらわ美術館では「ルーヴル美術館の銅版画展 カルコグラフィーコレクション」を観賞しました。リピーター割引480円で入ることができました。どれも細かな描写が目立つ作品で精密に描かれています。フランス・ハルスの「ジプシー女」は女の瞬間の表情を捉えています。ヨハネス・フェルメールの「レースを編む女」は細かな手先仕事をしている緊張した表情を良く表していました。ニコラ・プッサンの「アルカディアの牧人」理想郷ですらアルカディアにも死が在ることを示し、生の儚さをテーマにしているそうです。じャン・アントワーヌ・ヴァトーの「ピエロ(ジル)」は既視感を誘う作品です。どこかで観た筈なのですがどうしても思い出せません。東京富士美術館で「ロイヤル・アカデミー展」を観賞しました。藍蓼祭の初日の10月30日に同じ場所を訪問して「ロイヤル・アカデミー展」を観賞したのでこれで二回目となります。展示室1に入るとティントレットの「蒐集家の肖像」やジョバンニ・ベリーニの「行政長官の肖像」が目に着きます。格調の高い肖像画に打たれました。ジュール・ジェローム・ルージュロンの「鏡の前の装い」は小品ながら美しい婦人が鏡を前にして身繕いをしている画面です。その美しい姿に打たれたものでした。エドゥワール・マネの「散歩」は黒衣の婦人が森の中にいる光景でまだ散歩に出掛ける前の光景なのではないかと思ったことでした。ジョシュア・レイノルズの「少女と犬」は犬を抱いている少女が満面の笑みを示しています。可愛い犬を抱き抱えて嬉しいのだろうと思いました。ミケーレ・ゴルディジャーニの「シルクのソファー」はあどけない少女が裸足でシルクのソファーに凭れています。眼は黒目で白いドレスを着ている姿が可愛らしく感じました。ギュスターヴ・クールベの「水平線上のスコール」は非情な絵画でした。波が高くスコールの到来を待つ気持ちがひしひしと感じられました。