5限の3年生のゼミでは『『星の王子さま』を学ぶ人のために』(世界思想社)を読みました。

 2限はFさんと「ランボー読書会」を開きました。今日もミシェル・ビュトールの『ランボーに付いての即興』を読みました。『酔っぱらった船』の章に入って酔っぱらった船は常軌を逸した数々の物事を見た。それを手品師も嘘を付いたとは言えないだろう。だがランボーは詩人である船を見たのだ。その中に自分を投影したのだ。ヴェルレーヌは、三つの解釈を『酔っぱらった船』に付いて素描している。酔っぱらった船は男の魂なのだ。ランボーの存在の予言的、描写をしたものだ。と有り納得が行きました。5限の3年ゼミまでかなりの待ち時間が有ります。加島祥造さんの『老子までの道−−六十歳からの自己発見』(朝日文庫)を読みました。ラジニーニの言葉が有り「世界は不思議に満ちているのに、それは柔らかな心の人だけに感じられるのだ」と有り感心したものでした。研究室にY.N.君が尋ねてくれました。再就職を予定しているそうで上手く行って欲しいと思ったことでした。5限の3年生のゼミでは、Iさんの「宿命の女」に付いて発表が有りました。妖艶な美女だが近付く男を破滅させたり誘惑するため運命の女神が送り出した女性と考えても良いと言うことでした。Yさんの発表はシュールレアリズムに付いてのもので人間の持つ非合理性な欲望を表現するものだとの解説が有りました。輪読では『『星の王子さま』を学ぶ人のために』(世界思想社)を読みました。テクストの作者と語り手を混同してはいけないこと、語り手とパイロットが一人称単数で語る物語であることも学びました。人間も壊れやすい存在であると言うことも学びました。バオバブの挿話は、たんに植物学の話というだけでなく、私たちが今見たように、強い不安をイメージによって表したものであることも学びました。学生諸君の近況を聞いたら、近頃は雨が多く折角の春だと言うのにあまり春という気分になりません、最近では、学校が始まり、バイトをしているため遠出をすることができていません。部活での新入生勧誘期間が終わりました。入部した1年生は45人です。私のいるトランペットパートの希望者は4人です。と有りこの人は吹奏楽部に属しているのだろうと思いました。