2014-07-10から1日間の記事一覧

『夢十夜』は漱石自身の内側から見た生だと柄谷氏は喝破しています。

10時42分の南船橋行きで移動を開始しました。幸い座席を確保できたので、ドミニック・ローホーさんの『「限りなく少なく」豊かに生きる』(講談社)を再読しました。ローホーさんは新たな形のモラリストだと言っても良いのでしょうか。人間を見つめるロ…

それは「プロゾポペ」と呼ばれているレトリックなのだそうです。

日本の伝統芸能である能楽には死者の幽霊が旅人の前に現れて、自分自身の来歴を語るというパターンが一般的なのだそうです。死者なり幽霊なりの存在に声を仮託して何かを語らせるというレトリックは西欧にも存在します。宇佐美斉先生全訳の『ランボー全詩集…