研究室で打ち込みの作業と取り組みました。

takuzemi2009-06-09

午後からの授業なのですが片付けたい仕事もあるので早めに家を出ました。蒸し暑いぐらいの曇天です。大学に着いて先ずは教育支援課のNさん、Hさんと少々打ち合わせを済ませました。研究室に移動して荷物を降ろしてから明日、明後日の授業の準備に取り掛かりました。水曜1限の「英語研究基礎演習」のワークシートと木曜3限の「文学」のハンドアウトの印刷を助手のMさんに頼んでおきました。5限の4年ゼミのデータはKさんの発表する予定の「相田みつを」に着いての資料です。こちらは学生数も少ないのでコピーを取っておきました。
伊豆利彦氏の「『行人』論の前提」という論文が大変に面白いので学生諸君に紹介しようと思い、抜き書きを作り始めました。
今日は作業用の大机の上を整理して、自宅から持ってきたLet's noteにUSBの親指シフトキーボードを接続しての作業です。午前中に2時間ほども作業してかなりの量のデータを打ち込むことができました。外はどんよりとした曇り空です。昼前には学生食堂に移動して早めの昼食を済ませました。

午後の授業やゼミを大いに楽しみました。

4限のフランス語の5はA君と二人で『星の王子さま』を読み進めました。(Iさんは面接の予定が入っていてお休みです。)今日は第7章の王子さまが花のトゲにこだわるくだりです。語り手のパイロットは飛行機のエンジンのボルトを外すという「大事な用」に心を奪われていて、王子の問いかけにまともに答えないために相手を怒らせてしまいます。怒った王子が短い言葉を連発しながらパイロットをやり込める場面も秀逸です。王子の怒りのテンションが上がっていく様子を短いフレーズの積み重ねのリズムが作り上げているのですね。そして、連発された言葉の向うに「世界でたった一つの花」の存在が鮮明に浮かび上がってくるという展開なのですね。絶妙です。
5限の4年のゼミではKさんの発表が行われました。「相田みつをが現代に伝える世界観−時代を超えても支持され続ける理由」というテーマです。Kさんは相田氏の書体について、仏教的背景について、作品の特徴についてなどなど良く調べてきて語ってくれました。黒字に白の素朴な文字で書かれた「書」はまさしくアナログの極致とでも言えそうです。でも、その相田氏の作品がネット上でデジタル配信されているとの情報もありました。文化現象として読み解いていくのも面白そうです。