午後の授業やゼミを大いに楽しみました。

4限のフランス語の5はA君と二人で『星の王子さま』を読み進めました。(Iさんは面接の予定が入っていてお休みです。)今日は第7章の王子さまが花のトゲにこだわるくだりです。語り手のパイロットは飛行機のエンジンのボルトを外すという「大事な用」に心を奪われていて、王子の問いかけにまともに答えないために相手を怒らせてしまいます。怒った王子が短い言葉を連発しながらパイロットをやり込める場面も秀逸です。王子の怒りのテンションが上がっていく様子を短いフレーズの積み重ねのリズムが作り上げているのですね。そして、連発された言葉の向うに「世界でたった一つの花」の存在が鮮明に浮かび上がってくるという展開なのですね。絶妙です。
5限の4年のゼミではKさんの発表が行われました。「相田みつをが現代に伝える世界観−時代を超えても支持され続ける理由」というテーマです。Kさんは相田氏の書体について、仏教的背景について、作品の特徴についてなどなど良く調べてきて語ってくれました。黒字に白の素朴な文字で書かれた「書」はまさしくアナログの極致とでも言えそうです。でも、その相田氏の作品がネット上でデジタル配信されているとの情報もありました。文化現象として読み解いていくのも面白そうです。