日曜日の朝のお楽しみは「日曜美術館」です。

日曜日の朝の8時からはNHK教育テレビの新日曜美術館「憧れと苦悩と・洋画家たちのパリ」を見ました。黒田清輝(「読書」「婦人像(厨房)」「湖畔」)、浅井忠(「グレーの柳」「ルクサンブール公園」)、羽賀徹、安井曾太郎(「裸婦」「花と少女」「婦人像」「女と犬」)、梅原龍三郎(「北京秋天」)、小出楢重(「Nの家族」「自画像」「帽子を被った自画像」「立てる裸婦」)、佐伯裕三(「自画像」「靴屋」「パンテオン寺院」)・・・素晴らしい絵画が次々に紹介されます。
アポイントも取らずに訪ねてきた梅原龍三郎に「絵をなすものは手ではなくて目だ(自然を良く観察しなさい)」と告げたというルノワールのエピソードが面白いです。一方、佐伯裕三はブラマンクに強くひかれていたそうです。オーヴェール・シュル・オワーズに住むブラマンクに思い切って会いに行きました。だが尊敬する画家から自作の絵を「このアカデミック」と一言で否定されたのだそうです。モンマルトルに居を構えた裕三は、そこに「生きたパリ」を発見し「壁」を描き始めます。「まだまだアカデミックであることに日々悩んでいる」と友達への手紙に書いていたそうです。