千種キムラ・スティーブン著『『三四郎』の世界(漱石を読む)』(翰林書房)は素晴らしい。

午後は天気も回復しました。気分転換に駅前の(と言うか駅下の)STARBUCKS COFFEEまで出掛けてアイスコーヒーを飲みながら千種キムラ・スティーブン著『『三四郎』の世界(漱石を読む)』(翰林書房)を読みました。一日で読了までは無理ですが大変に面白い本です。著者は徹底的に『三四郎』というテクストを読み込んでいく作業を通じて漱石の仕掛けたさまざまな謎掛けを見事に謎解きしていくのです。知的な興奮を感じられる名著です。(学生諸君にも人気のある本らしく貸出期限票には沢山の日付印が押してあります。本自体も手垢にまみれています。)・・・書き込みの出来る自分用の本が欲しくて大宮LOFTの8階のジュンク堂書店に直行して本を探しました。残念ながら千種さんの本は見当たりません。代わりに岡本太郎『今日の芸術』(光文社知恵の森文庫)と小川晋二『寺山修司 情熱のメッセージ』(サンガ新書)を買って帰宅しました。