「既製のベケット像をしたい」

午後はM君とベケットの読書会を楽しみました。今日は先日、フランス図書で買ってきたベケットの研究書をコピーして読んでみました。まだ冒頭の部分だけなので何を言いたいのか余り良く分かりません。著者は今までのベケットに与えられたレッテルを剥がして、言わば既製のベケット像を<脱構築>したいと望んでいる様子です。「不条理の作家」という決まり文句にベケットの散文の与えてくれる快楽を対置していこうというのでしょうか。私の研究しているアラゴンベケットの散文を高く評価しています。その核心を読み解いてみたいと私も本気で考えてしまいます。あわてずに、のんびりと行きましょう。