姜尚中さんの「夏目漱石 悩む力」が始まります。

テレビのネタをもう一つ続けましょう。NHK教育テレビの「知るを楽しむ 私のこだわり人物伝」は私の好きな番組です。以前放映された三輪明宏さんの語る寺山修司は大変に楽しく見ました。今、私が期待しているのは7月3日(火曜日)から放映される東大教授・姜尚中(カン・サンジュン)さんの「夏目漱石 悩む力」です。書店で販売されている6月7月分のテクストを買ってきて目を通してみました。姜さんがご自身の生き方を漱石の生き方や登場人物たちの生き方と重ねながら思考を続けているのに好感が持てました。第1回は漱石マックス・ウェーバーの比較から概論風に漱石を語っています。第2回は我々のゼミにとっては大歓迎の『三四郎』がテーマになっています。この回は大いに楽しみです。以下、第3回の『それから』、第4回の『心』と続きます。ゼミ生の諸君も「文学」の受講生のみなさんも漱石の文庫本を片手にぜひご覧になってください。(ところで、テクストには「友情については私も思うところがあって、大学で生徒たちによくこう言うのです。〜」(p.142.)とあるのですが、東京大学では学生諸君を「生徒たち」と呼ぶのでしょうか。ちょっと気になりました。(^_^;;)