メリメの『イールのビーナス』の原文を見つけました。

takuzemi2007-07-16

朝は漱石の『野分』に出てくるメリメの短編が気に掛かって、Webで調べてみました。中野君とおぼしき男が上流階級のお嬢さんとおぼしき女に蘊蓄を傾ける場面で引用されているビーナスの銅像が祟るという怖い話です。「だって、メリメの本を貸しちまって一寸調べられないですもの」(新潮文庫p.198.)という中野君の言葉から原作が何かメリメの作品らしいとだけは分かります。そこで先ずはATHENAで調べてみました。残念なことにメリメは有りません。調べているうちに「LA VÉNUS D'ILLE」という作品が有ることが分かりました。作品名で再び検索してみたらフランス語の全文がネット上で閲覧できました。全文をWzエディターのunicodeで保存して作業は一段落です。冒頭の五分の一程を読んでみましたが面白そうです。
http://www.ac-orleans-tours.fr/lettres/merimee/textvenus.html