「胸を借りる」という言葉があります。

takuzemi2007-08-13

連日の熱帯夜です。眠っているうちに汗だくになってしまいます。起きてもなかなか頭がすっきりしません。しばらくブリュネルのランボー論を訳してエンジンを掛けます。剣道で言えば素振りみたいなものでしょうか?・・・しばらく調子を上げてから文学のレポートの採点に取り掛かりました。(成績の提出締め切りが17日なので落ち着いてはいられません。)やはり安易なテーマに逃げずに、芥川龍之介志賀直哉といった格調高い作家に本気で挑んだ諸君のレポートがレベルの高いものに仕上がっているように感じました。「胸を借りる」という言葉があります。「相撲で、上位の力士にけいこの相手をしてもらう。また、一般に実力のある者に練習の相手をしてもらう」(デジタル大辞林)ですが、胸を借りる相手に誰を選ぶかで、すでにしてレポートの出来が半分は決まってくるように思われます。レポート読みは難行苦行ですが、時には「はっとする」ような若い諸君の感性のきらめきに驚かされることがあり、大いに嬉しくなります。