M君と「ベケット読書会」を楽しみました。

takuzemi2007-08-17

朝は起き抜けにベケットの研究書のコピーを、電子辞書を引きながら少々読んでおきました。(今日はM君とのベケット読書会が予定されているのです。)8時過ぎには家を出て大学に向かいました。昨日、最高気温の記録が出た埼玉県の熊谷は何とも暑い町ですが、越谷もそれに負けないぐらいの暑さです。大学に着くまでに汗だくになってしまいます。9時前には研究室に入って、読書会の準備を少々済ませておきました。
Alain Badiouのテクストを読むつもりでいたのですが、今朝はM君の持ってきた大学院入試の過去問を読むことになりました。都内の二つの大学院の問題です。先ずはY大学の問題ですが、日本語でフランス文学の文学史上の知識を問うもの、同じくフランス語の単語を読み解いて文学史上の知識を問うもの、そして二枚目の問題が、フランス語の文の和訳と和文の仏訳の問題になっています。簡潔に文学史上のキーワードを説明するには少々練習しておく必要がありそうです。和訳の問題は割合素直に訳せそうな文章でした。
次にG大学の問題を点検しました。こちらはなかなか難しい。例えばカミュの『反抗的人間』の原文の中からプルーストに付いての文章を読ませて、その上で色々の設問に答えるという形式になっています。正確なフランス語の読解の能力が要求されることは言うまでもありません。その上で的確な文章で自分の考えを書き記す能力も要求されます。M君と二人で、あれこれと頭を悩ませながら二時間を過ごしました。不明の部分はお互いに来週までの「宿題」としておくことになりました。