水盤

島々よ
南の島々よ
耳慣れぬ響きの名を持つ島々よ
座間見、慶良間、慶留間の島々よ
黒潮の流れの中に黙りこくる島々よ

無数の魚たちが珊瑚礁で遊ぶ古座間見の渚よ
暖かな歓迎を失意の旅人に与えてくれた名も知れぬ魚たちよ
思い出の中に黒々と浮かぶ忘れえぬ南海の島々よ

君たちと別れ街に帰った日から
俺の頭蓋は溢れる蒼い海をたたえた水盤となったのだ

（ブレーズ・サンドラルスの詩をちょっと真似しました。(^_^;;）