寄り道して卓球を楽しんだのを思い出しました。

takuzemi2009-01-01

昼前には家を出て川越まで散歩に出掛けることにしました。冬の日差しが一杯に車窓に射し込みます。列車に揺られていると眠くなってしまいます。漱石の『門』の文庫本を持ってきたのですが、車中では半分ほど居眠りをしてしまいました。
JRの川越駅で下車して東口に出ました。アトレのデッキを抜けてサンロードをぶらぶらと歩きました。元日の昼ですがかなりの人出です。丸広百貨店、鏡山酒造跡地、熊野神社・・・そして大正浪漫通りと移動しました。この大正浪漫通りは以前はアーケードのある商店街でした。アーケードが日の光をさえぎるので薄暗い印象がありました。それを取り払って、むしろあっけらかんと明るくなった印象があります。高校時代には友人のO君と良く一緒に通った界隈で、そのころは路地に入ると行きつけの卓球場がありました。高校の帰りに寄り道して卓球を楽しんだのを思い出しました。(城下町の川越は敵の攻撃から城を守るために迷路のような路地が多いのだと聞いたことがあります。路地を抜けていくと思いがけない場所に出てしまうという体験は不思議な解放感を与えてくれます。)
川越商工会議所の前で左折して蔵造りの町並みへと出ました。大通りは大勢の観光客で一杯の賑わいです。晴れ渡った青空の輝きと黒く沈む蔵造りの民家の影とが強いコントラストを生んでいて、網膜に焼きつくような強烈な風景となっています。