フランス語は『マルセルの夏』の前半を観て楽しみました。

takuzemi2009-12-01

何と今日から12月です。慌ただしい日々を慌ただしく送るうちに毎日が過ぎていきます。今日はノートパソコンHP Miniを手提げ袋に入れて持って出たので荷物が重くなってしまいました。大学に着いて配布用資料のコピーを取りました。準備室で面白そうなDVDを物色してみました。マルセル・パニョール原作の「プロヴァンス物語」(『マルセルの夏』と『マルセルのお城』)の2枚が出てきました。今日の授業では学生諸君に映画を観てもらっても良いかなと思いました。
そんなわけで1限・2限のフランス語のクラスでは『マルセルの夏』の前半を観て楽しみました。フィリップ・コーベール演じる父ジョゼフとナタリー・ルーセル演じる母オーギュスティーヌに愛されて成長していくマルセルに、今回は観ていて熱い思いを感じてしまいました。老境に達してからこの回想録を書いたマルセル・パニョールは、この理想化された幼年期を「失われてしまったもの」として意識していたのではなかったかと思ったからです。(このことは第2作である『マルセルのお城』のラストシーンでのナレーターのモノローグでも語られます。)
しかし、目の前に展開されるマルセルの夏休みはそんなことを微塵も感じさせない楽しいものでした。ジュール叔父さんと父とが借りた別荘で生活を始めたマルセル一家の「生きる喜び」を観て前半を終えました。金曜日には後半を観る予定です。いよいよ親友のリリとのプロヴァンスでの冒険が待っています。