「演劇論2」のレポートの採点に取り掛かりました。

takuzemi2010-08-03

 朝は「演劇論2」のレポートの採点に取り掛かりました。書物を読むばかりではなく、DVDやビデオを鑑賞してレポートを書いても良いことになっています。圧倒的に多いのはシェークスピアの作品を鑑賞したレポートですね。定番の『ハムレット』や『ロミオとジュリエット』以外には授業でDVDを観た『空騒ぎ』を論じているものも数点ありました。(全てのレポートを読み終えるまで数日間は掛かりそうです。)
 血圧の薬が無くなってしまいました。L内科クリニックまで出掛けることにしました。院長のK先生に血圧や脈拍などを測定してもらいました。内診もお願いしました。このところ血圧の方は嬉しいことに低めに安定してきている様子です。薬局に回って薬を受け取って帰宅すると1時間半ほどの時間が経過しています。日々の営みの中で必要なロスタイムではあるのですが・・・。
 帰宅して再びレポートの採点を再開したのですが作業が乗りません。本棚にあったイヨネスコの『犀』が目に止まりました。原文フランス語のフォリオ版です。数回読み直している本ですが、改めて読み始めてみたら何とも面白い。平凡な田舎町の人々が次々と犀に変身していくという不条理は「ファシズムの予兆」という不気味な感じを読者に与えます。冒頭の部分を読んで楽しみました。来年度の「演劇論2」では新作の講義録を用意して、ベケット、イヨネスコなどのフランス不条理演劇も紹介してやろうと思いました。