上野の立ち飲みのお店「たきおか」に移動しました。

 午後は東京国立博物館平成館で開催されている「大神社展」を見に行くことにしました。まだ快速が来るまで間があると思って駅前の須原屋書店に立ち寄りました。佐々木中の新作『夜を吸って夜より昏い』(河出書房新社)が出ていました。さっそく買い求めて駅に移動しました。何と快速はすでに出てしまっていました。車中では『夜を吸って夜より昏い』を読み進めました。
 「大神社展」は思いの外大混雑でした。観客が詰めかけていて展示が良く見えないほどです。所々空いている場所もあります。数々の仏像は細部に至る表情まで記憶に刻むことができました。展覧会の会場が異界なのでしょうか。会場の外に出ると磁場が変化してしまったような感覚に襲われました。空が黒く感じられるような感覚に捕らわれました。
 「大神社展」を楽しんでから上野の立ち飲みのお店「たきおか」に移動しました。先ずは生ビールを頂いて、鮪の刺身やモツの煮込みに舌鼓を打ちます。2杯目は芋の焼酎のお湯割りを頂いて、鰹の刺身も頂いてしまいました。最後には角のハイボールも頂いてしまいました。キスの天麩羅が美味しくて感動しました。店を出て上野の路地を歩くと庶民のエネルギーのテンションの高さが感じられました。
 上野駅構内の明正堂書店に立ち寄りました。ここで「芸術新潮6月号 夏目漱石の眼」を見つけました。さっそく買い求めて帰りの京浜東北線に乗りました。車中では漱石が愛した西洋絵画の数々を目にすることができました。今日もなかなか楽しい一日を過ごすことができました。(写真は「たきおか」です。美味しい肴が低価格で味わうことができます。)