つげさんの画面が蘇ってくれてしばし至福の時を過ごすことができました。

 家人が先日NHK埼玉支局に隣接する珈琲問屋に出掛けたのでした。珈琲を買い求めるついでに、珈琲問屋のカレンダーを買い求めようとしたら残念ながら売り切れだったとのことです。私はここ10年ほどの間、居間でも研究室でも珈琲問屋のカレンダーに予定を記入して愛用してきました。残念ながら2014年はそういう訳に行きません。仕方なく駅前の須原屋書店で「能率手帳(NOLTY)」のカレンダーを買ってきたのですが、来年1月の予定を書き込んでみたら大変に使い勝手が良いのに驚きました。これだったら珈琲問屋のカレンダーよりも大好きになれそうだと安心しました。
 午前中に須原屋書店に立ち寄ったのは「芸術新潮(1月号)つげ義春 マンガ表現の開拓者」を求めてのことでした。残念ながら入手できなかったので、午後に浦和まで移動して探してみることにしました。PARCOの紀伊国屋書店に寄ったのですが、ここにも「芸術新潮」は見当たりませんでした。代わりにダンテ作・三浦逸雄訳『神曲 地獄篇』(角川ソフィア文庫)を買い求めておきました。『神曲』も常々読んでやりたいと思っている名作群の一冊だからです。東口から西口に移動して伊勢丹並びのCORSOの須原屋書店に入りました。ざっと見た限りでは「芸術新潮」は見当たりませんでした。店員さんに声を掛けて探してもらったら、すぐにつげ義春特集の「芸術新潮」が私の手の中に落ちました。さっそく買い求めて、帰りの電車の中で見てみました。大学生の頃に愛読していたつげさんの画面が蘇ってくれてしばし至福の時を過ごすことができました。