takuzemi2014-03-21

.20140321午前
 美術館に行く時はいつもシャープのザウルスSLCー860を持参するように心掛けています。ついつい愛用の水性ペンでメモを取っていると美術館の案内係の方に注意されてしまうのですね。鉛筆をお借りしてメモを続けるのですが、何とも面倒な感じがします。ザウルスSLCー860を使っていれば誰も文句を言いませんし、作品の細かな感想を書き付けるのにも重宝しています。「美のスタンダード」を創るためには作品の一枚一枚の情報を蓄積するのが一番だと考えている私です。
 既に大学が春休みに入っている私には関係ないようですが、「三連休」と聞くと何だか心がわくわくしてきます。18日の火曜日に新幹線に乗って観に行った静岡市美術館の「シャガール展」のカタログを眺めたり森アーツセンターギャラリーで開催された「ラファエル前派展」のカタログを観て楽しみました。また愛読している新久千映さんの『ワカコ酒』(徳間書店)の2冊も読み直したり、高橋しんさんの『あの商店街の、本屋の、小さな奥さんのお話。』(白泉社)を読み直したりしました。また、これも愛読書ですが、梶尾信治原作+鶴田謙二作画の『さすらいエマノン』、『おもいでエマノン』そして『続さすらいエマノン』(徳間書店)の3冊も読み直して楽しみました。月末には家人と二人で湯河原へ一泊旅行に出掛ける予定もあり楽しい週末となりそうな予感があります。また、4月6日の日曜日には早稲田大学大学院の新庄嘉章(よしあきら)先生のゼミ生が集合する予定です。楽しい再会が予感されて、今からわくわくしてしまいます。

.20140321午後
 今日は茨城県立館林美術館で開催されている「シャガール版画の世界展」を見学する小旅行を企てました。先ずは武蔵野線11時11分発の各駅停車東京行きで移動を開始しました。車内は3連休の初日とあって乗客で混雑しています。残念ながら座ることもできません。おまけに東川口の手前で架線に付着物が付いたとのことでかなり待たされる羽目になりました。新越谷で館林までの切符を買って11時41分発の久喜行きの急行に乗りました。北越谷まではいつもの通勤ルートなのですが、今日は非日常の世界に歩み寄ったように不思議な感覚に襲われます。東武動物公園駅で12時26分発の「りょうもう」15号赤城行きを待ちました。時間どおりに特急は来て座席にもたれて小旅行の気分を味わいました。駅前の中華料理の店で肉野菜炒めを食べてから、タクシーに乗って一路美術館へ向かいました。シャガールにはユーモアの感覚があることを再確認しました。「検事死す」と題された版画は机と倒れた椅子のある部屋で独りの男が倒れているもので、椅子が倒れているのが痛ましさを強調していました。「結婚」と題された版画は面白かったですね。若いカップルが全裸で抱き合っているのですが、ドアの外には20人ほどの村人たちが詰め掛けていて、まるで内と外が別世界のように思われるのでした。売店シャガールの絵葉書を5枚ほど買って美術館を後にしました。多々良の駅まで徒歩で移動したのですが、これは無謀な試みでした。強風の中を90分ほど歩かさせることになり疲労困憊してしまいました。館林に着いてリョウモウ32号の指定席に座った時にはほっとしたものでした。