「私は隠れキリシタンです。どうか見逃してください。」

takuzemi2014-03-20

*「私は隠れキリシタンです。どうか見逃してください。」
 明け方の夢に卒業したばかりのS君が出てきました。「クロード・モネのカンヴァスを見つめる考察」という立派な卒論を書いて卒業して行ったのですが、何故か卒業式に出て来なかったので、気に掛かっていたのかも知れません。夢の中ではS君と私とが大きなお城の屋根瓦を次々に飛び移っていくというというもので、大変にスリリングな夢でした。最後は大きなお屋敷の一室に入り込んで、その部屋に住む一人の女性に見付けられてしまうという結末で、「私は隠れキリシタンです。どうか見逃してください。」と口走ったとのことで、家人も私の独り言をはっきりと聞き取ったと証言してくれました。それにして引き付けても不思議な夢を見るものですね。
 朝の起き抜けの時間帯には地下の貯蔵室までごみを捨てに行きました。愛読している「ビッグ・コミック・オリジナル」をマンション1階のローソンまで買いに行こうと思ったら、地下の駐車場で迷子になってしまいました。何度も同じ場所をぐるぐる回り、なかなか出口が見つからないのですね。およそ10分ほど経ったでしょうか。何とか出口を見つけて、ローソンに寄って「オリジナル」を買い求めることができました。1階のホールで新聞も取って自室に戻ることができました。やはり起き抜けの時間帯には新聞を優先したいですね。コミック誌は後に残して、先ずは「しつもんドラえもん」と宮部みゆきさんの「荒神」を精読しました。私のような怠惰な読者を引き付けて放さないのはやはり宮部さんの筆力が素晴らしいからだと思いました。それにしても朝からとんだ冥界巡りをしてしまったものです。

ブリヂストン美術館を訪問するのは今日で5回目になります。
 早めの昼食を済ませて、午後は13時01分の快速新木場行きに乗りました。赤羽で乗り換えて快速磯子行きに乗りました。向かった先は東京駅です。車中では太田紫織さんの『櫻子さんの足下には死体が埋まっている〜骨と石榴と夏休み〜』(角川文庫)などを読んで楽しみました。ブリヂストン美術館を訪問するのは今日で5回目になるのですが最初は「カイユボット展〜都市の印象派〜」を開催していたのを思い出します。今日は雨が降っているので、八重洲地下街を通り抜けると大変便利です。今日もシニア料金の600円を支払って美術館に入りました。先ずはバルビゾン派の部屋を鑑賞しました。何度も観ているのですが、カミーユ・コローの「森の中の若い女」にはその静謐な佇まいに感動してしまいます。第4室の印象派の部屋ではルノワールの「花のついた帽子の女」「すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢」そして「少女」などを楽しみました。第6室の日本の近代絵画の部屋ではやはり藤島武二の「黒扇」が一番ですね。第7室の世紀末芸術の部屋ではギュスターヴ・モローの「化粧」やルオーの「ピエロ」や「赤鼻のクラウン」などを楽しみました。第3室の古代美術の部屋では「彩色木棺」や「聖猫」などを鑑賞して悠久な時の流れに思いを馳せました。再び印象派の部屋に戻り改めて椅子に座ってルノワールの3作品を眺めて帰路に着きました。帰路は東京発14時53分の快速南浦和行きに乗りました。雨の一日ですが、有意義な時間を過ごせて本当に良かったと思いました。