レトリカルな文章が多数引用されていて、学生諸君にも分かりやすい教材となっています。

 10時42分の南船橋行きに乗って移動を開始しました。車中では先日のゼミでポール・セザンヌの絵画を紹介するビデオを観たことを思い出しました。エクス・アン・プロヴァンスの街が大写しに映され同級生のIさんがこの街に留学していたことを思い出しました。Iさんは眼の大きなファニーフェイスでぺこちゃんという渾名でした。不二家のぺこちんゃんとそっくりだったのです。京都の植物園で一度だけ彼女と歩いたことが有りました。懐かしい思い出です。昨日の授業は1限の英語研究基礎演習だけだったのですが、その後多文化理解コース運営委員会、国際交流委員会、外国語教育委員会と会議が三つも続き、その後で教育学部の外国語選択オリエンテーションが有りました。南浦和で座席を確保できたのですが、会議とオリエンテーションの連続で疲れが溜まっていて本を読む気分にもなれません。新越谷の駅の旭屋書店に立ち寄って本を探しました。残念ながら探していた『東京人』の最新号は見当たりませんでした。12時半には13101大教室まで文学のハンドアウトと履修者名簿をセットしに行きました。今日は佐藤信夫著『レトリック感覚』(講談社)からの抜き書きを再構成したハンドアウトを使いました。レトリカルな文章が多数引用されていて、学生諸君にも分かりやすい教材となっています。芥川竜之介の『侏儒の言葉』や夏目漱石の作品からの豊富で私にも納得が行くハンドアウトに仕上がっています。ハンドアウトを読了してから、「美輪明宏が語る寺山修司」というビデオを30分ほど観て授業を終えました。