「2014年 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」を観てきました。

takuzemi2014-08-03

 8月1日の金曜日には西高島平の板橋区美術館を訪問して「2014年 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」を観てきました。イタリア北部のボローニャは、ヨーロッパ最古の大学がある学術都市として有名なのだと言われます。また商業とグルメの町としても知られています。毎年この町にで開催される「ボローニャボローニャブックフェア」は児童書専門の見本市として世界最大の規模を誇り、今年で15回目を迎えたそうです。期間中には世界中から児童書出版に関わる人たちが集まることで、児童書の伝統がこの地に生きていることが分かります。「原画展」の会場に入るとキム・ミンジの「7匹のペンギン」が有り「街に着いたよ」「道で」「バスに乗って」「ありがとう!」「休憩時間」の5枚の絵が有り、それぞれのペンギンが微笑して描かれていて笑いを誘われたものでした。早坂舞香の「めだまやき工場」は鉛筆で描かれた精密な描写で、細部まで細かく描かれているのに感心したものでした。リュカル・ル・ロワの「海底探検」は深海の様子を一面の青で表した意欲作でした。潜水夫が様々なホーズを取っているのが面白かったですね。こまつゆみこの「動物達の済む町」(卯田町日記シリーズ)はかばさんがラーメンを食べている風景で表情がとても可愛いので気に入りました。2枚目は商店街の空に虹が出ている風景で「明日はいいことがありそうです。」のテロップも良くてすっかり楽しい時間を過ごしました。ボローニャのブックフェアは今年で51回目を迎えるとのことで児童書の見本市がこんなに長く続くイタリアの土地の底力に感動させられたものでした。