採点を終えて池袋の「古代オリエント博物館」を訪問しました。

 別所沼から帰って本格的にレポートの採点と取り組みました。夏目漱石の『こころ』や『夢十夜』を扱うレポートが多く見られました。新しい所では村上春樹の作品を扱ったものも多かったですね。変わったところでは小川洋子さんの『博士の愛した数式』でしょうか。何とか全てのレポートの採点を終えて池袋の「古代オリエント博物館」を訪問しました。エジプト文明のはじまりは「生まれる」、「暮らす」、「働く」、「来世」と有り「来世」が特化してあるのに感心させられたものでした。来世で自分のかわりに、働いてくれるための「ジャブティ」「ウシャブティ」と呼ばれる小さな像が墓に入れられるそうで「来世」を重視するエジプトの発想に驚いたものでした。ネフェルティティの胸像が有りかなりの男前なので女性たちに慕われただろうと思いました。ツタンカーメンのミイラや青銅の頭蓋骨が有りました。頭蓋骨の方は触っても良いので触れてみました。何だか気持ちが悪かったですね。古代エジプトでは、非常に多くの神が崇拝されていて、人々は五穀豊穣、子孫繁栄、家内安全、来世での復活、再生への祈りを込め、これらの神々の姿を形取った護符や彫像を作り、言葉を綴ったそうです。博物館を出て『こころ』の先生の友人だったKが眠る雑司ヶ谷の墓地を訪れました。「先生」と「私」が一緒に歩いているような気がしました。池袋のジュンク堂に立ち寄って以前から探していた小野日佐子さんの『誰でもすぐに絵が上手くなる!魔法の塗り絵』の静物編と風景編(いずれも神宮館)を買っておきました。下手でも良いから絵が描けるようになりたいと思うのが私のささやかな願いなのです。