府中市美術館を訪問して「生誕200年ミレー展 愛しきものたちへのまなざし」を観賞しました。

 駅前の須原屋書店に訪れました。面白そうな文庫本が有ったので3冊も買ってしまいました。最初に目に止めたのはラブレーの『ガルガンチュア物語』です。これは戦略的な意味が有って、次回の「ヨーロッパの文学」でラブレーを語るのです。実際にテクストを読んであげたら学生諸君も喜ぶだろうと考えたのです。その他、大江健三郎の『M/Tと森のフシギの物語』そして『江戸川乱歩短編集』を買いました。
 午後は府中市美術館を訪問して「生誕200年ミレー展 愛しきものたちへのまなざし」を観賞しました。「絵画の妖精」はあどけない姿の少年が描かれていて、手には赤いパレットを持っています。金髪の蓬髪が可愛らしかったです。妻であるポーリーヌ・オノを描いた絵画が二つ有りました。一方はじっと何かを 訴えるような潤んだ瞳が印象的でした。左側の「ポーリーヌ・オノ」は部屋着姿のポーリーヌ・オノが描かれていました。結核を患って結婚後2年で亡くなったことです。美人薄命を実感したものですした。「犬を抱いた少女」と言う作品も有りました。髪を半ばで分けていて黒い犬を抱いている「犬を抱く少女」という作品も有りました。あどけない表情に打たれたものでした。「種をまく人」は手を大きく広げて、体全体を使って種を投げています。「農場に帰る羊飼い」は夕闇の中で、羊の群れに取り込まれた男が一人で立っています。空には三日月が架かっていて男の孤独を引き立てているような気がしました。「ダフニストクロエ」はダフニスが鳥籠を支えていて、クロエが小鳥たちの餌を与えています。クロエの乳房はまだ膨らんでいません。あどけない表情に打たれたものでした。常設展を観賞しました。牛島憲之の独特の色使いに感動したものでした。