午後は国立西洋美術館で「フエルディナント・ホドラー展」を見て来ました。

takuzemi2014-10-11

 娘が私の誕生日を祝いに来てくれました。お土産は「PAT METHNY GROUPのSTILL life(talking)」と「チェット・ベイカーの枯葉」そして「Steve Reich Octet.Music for a Large Ensemble.Violin Phase」の3枚です。私の誕生日を祝って盛大に手を叩いてくれました。有り難かったですね。
 午後は国立西洋美術館で「フエルディナント・ホドラー展」を見て来ました。館内に入ると最初に目に飛び込んでくるのが二十歳の自画像で若さに満ち溢れていました。「シャウダウ城とジュエルリンゲン教会、ブリュームアルプ山」は空気が清らかで牧歌的な雰囲気を感じたものでした。フエルディナント・ホドラーの言葉が有りました。「これら色彩の豊穣さのすべてこれら明暗の染みのコントラストや震える色調の変移する調和は光の賜物である。」第2室は「暗鬱な世紀−象徴主義の自覚」と題されていて「怒れる人(自画像)」や「死した農夫」が観賞できました。後者は痩せた男がベッドの上で横たわっている画像で痛ましいのものでした。「ルイーズ=デルフィーヌ・デショーサル」の肖像は13歳の少女で手にしている水仙は彼女の無垢を象徴するものだと思ったことでした。「オイリュトミー」はギリシャ語で「よきリズム」「調和有るリズム」を意味することで「死が有るから私たちの生は躍動しそれぞれに異なるリズムを持つ」と言う神秘的な考えでした。「感情3」は「オイリュトミー」と対極をなす作品で背景には豊穣や美を暗示するポピーの花が咲き乱れていました。画面から一種のリズムが感じ取られたものでした。第4室は「変幻するアルプス−風景の抽象化」と題されていて「シブールから見るレマン湖」では湖の美しさが一目を引きました。「木を伐る人」は体を斜めにして斧を降り下ろしている、その躍動感に感動させられました。