朝から娘がプレゼントしてくれた3枚のCDを聴きました。

takuzemi2014-10-12

 朝から娘がプレゼントしてくれた3枚のCDを聴きました。最初はパット・メセニー・グループでのっけから「被減数」と言う訳の分からない言葉が出てきます。辞書で引いたら減法で引かれるほうの数「a-b」の「a」を表すそうです。リール・メイズのピアノが冴えている。THIRD WINDではパット・メセニーのエレキ・ギターがハーモニックスで心地よく響きます。私もギターを弾いたことが有るので、高度なテクニックだと良く分かります。全体に柔らかな感じに仕上がっていました。LAST TRAIN HOMEは小刻みなリズムで陶酔感を誘ってくれました。チェット・ベイカーはノイジーな音でなくトランペットが甘い音に聴き取れたものです。それが一種浮遊しているような感覚を生み出しているようです。ホワットル・アイ・ドゥーはソフトで官能的な気分に誘われました。スイング感も心地よかったですね。最後のIN HER FAMIRYでもメイズのピアノが際立っていました。スティーヴ・ライヒのオクテットは全体にインテリの集団と言う印象を受けました。音造りも彼らのインテリェンスが表明されていて、知的でクールな印象を受けました。そして何より繊細さを感じ取れました。ジャケットにもピッコロ、フルート、ピアノ1、ピアノ2、ヴァイオリン1、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロなどの楽譜が出ていて彼らが頭脳集団であることが明らかにされるようです。全体的に明るい印象で安心しました。日曜日の9時からは日曜美術館で「菱田春草作りたいと 実験精神が生んだ傑作」を観ました。菱田春草の「黒猫」はどこまでも新しい絵を作りたいと言う実験精神に満ちたものだったそうです。西洋の技術を日本に導入しようとした「菊慈悲」は朦朧体と呼ばれて批評家からは酷評されたとのことでした。