Bunkamuraザ・ミュージアムで「夢見るフランス絵画 印象派からエコール・ド・パリへ」を観賞しました。

 12時21分の快速新木場行きで移動を開始しました。車中では太田紫織さんの『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』(角川文庫)を読みました。骨が大好きなお嬢さんの櫻子さんと平凡な高校生館脇正太郎の二人が活躍する物語です。
渋谷に着いてBunkamuraザ・ミュージアムで「夢見るフランス絵画 印象派からエコール・ド・パリへ」を観賞しました。今回は三回目となるのですが飽きると言うことは有り得ません。第1章は「印象派とその周辺の画家たち」と題されていてポール・セザンヌの「大きな松と赤い大地」が有るのですが、いつ観ても癒されるような気持ちがします。クロード・モネの「レ・ムレット(小さな積藁)」は積藁好きのモネの真骨頂の絵画で暖かい日差しを浴びた積藁がのんびり描かれています。クロード・モネの「エトルタ、夕日のアヴァル断崖」は奇岩の多いことで知られるエトルタの風景を映したもので背景に夕日を置いたことで奇岩が黒いシルエットになっています。モネの企みが成功した例だと思ったことでした。クロード・モネの「睡蓮のある池」は晩年のモネの大きなモチーフになるそうで可愛らしい睡蓮が二つ池の上で花開いていました。ピエール・オーギュスト・ルノワールの「宝石をつけたガブリエル」は三度目になるのですが、私を魅了して止むところを知りません。薄絹を身に着けて胸も露わに薔薇の花を髪に付けようとしているガブリエルは美しいと言う他ありません。キスリングの「裸婦」の瞳はどこを見つめているとも知れぬ茫洋とした雰囲気です。金髪の髪で乳房を露わにしている裸婦の考えていることは分かりません。マルク・シャガールの「サーカス」「青色の道化師」「太陽の中の雄鶏」「大きな花束」の四作は色彩の乱舞と言っても良い作品です。赤や緑、青、黄色などの色彩が踊り戯れていました。