北浦和で下車して埼玉県立西洋美術館を訪れました。

 午後は12時1分発の南船橋行きで移動を開始しました。今日は埼玉県立近代美術館を訪問する予定です。昨日の4月11日からリニューアル・オープンする予定だったのですが、学科会議が有り行くこともできませんでした。北浦和で下車して埼玉県立西洋美術館を訪れました。プロローグは「ここはとどいている」と題されていて美術館が二年間の改修工事を暗示しているのでしょう。「リニューアル・オープン記念展private,privateわたしをひらくコレクション展」が開催されています。800円でチケットを買って二階の会場に入ります。駒井哲郎の「夢の始まり」「夢の推移」「夢の終わり」の連作が有ります。「夢の始まり」は顔のように見えるのですが、「推移」と「終わり」は何だか分かりませんでした。瑛九の「十三子姉」は固い表情の女性を描いたもので黒く短い髪をして左腕を右手で掴んでいます。浦和にゆかりの須田剋太の「老人像」が有り老いに襲われた老人が何かの仕事をしている様子で眼鏡を掛けた姿に熱心さを感じられました。別室に入ると瑛九の作品は抽象的になっています。中でも「ともだち」はテーブルを囲んで友人再会という画面で、テーブルの上にはビールの瓶も置いて有って和気藹々の雰囲気です。同じ作者の「兄妹」は点描の作品で左に兄、右に妹が居て、和やかな感じを受けたものです。二番目の部屋に入ると大熊家コレクションが有り大林千萬樹の「編笠茶屋」は笠を被った女の人の隣に少女が立っている構図で他の人物たちも克明に描かれていて好感が持てました。横山大観の「日本心神」は雲の合間から富士山が現れていて、大和心はここに有り」と言う心意気を感じたものでした。1階に降りるとMOMASコレクションが有り、モーリス・ドニの「シャグマユリの聖母子」は幼子を抱いている母親が描かれていて、異国の風景なのでしょうか、見たことの無い植物が生えています。キスリングの「リタ・ヴァン・リアの肖像」は赤いマフラーを巻いて髪とドレスは黒い色でしっかりした顔立ちをしています。オーギュスト・ルノワールの「三人の浴女」は豊満な肉体をした裸の女が三人居て布団の上で寛いでいました。