午後は新橋に移動しました。「パナソニック汐留ミュージアムでルオーの小品を観るためです。」

 午後は新橋に移動しました。「パナソニック汐留ミュージアムでルオーの小品を観るためです。」「メイド・イン・ジャパン南部鉄器」という特別展が開催されていて、日常生活で使われる筈の南部鉄器の美しさを愉しみました。何だか鉄という素材が温かくて「ぬくとい」ものに感じられました。鉄器の温かさを感じ取った自分に驚きました。ルオーの作品が展示されている部屋はほんとにこじんまりした展示室なのですが、そこに9点ほどの小品が並んでいました。いずれもキリストとおぼしき人物が中央に描かれています。今日は館内も混雑していなくて、落ち着いて絵画を観ることができたのが幸運でした。全9点のタイトルは全て列挙する価値があるでしょう。「孤独なキリスト」「人物のいる風景」「風景」「聖書の風景」同じく「聖書の風景」「聖顔」の9点です。私が一番気に入ったのは「聖顔」でしょうか。ジョルジュ・ルオーの宗教観がこの一枚に凝縮されているように感じられました。ルオーの作品にはどの一枚にも強い宗教性が感じられることに感嘆しました。ミュージアム・ショップで絵はがきを5枚ほど買っておきました。大学時代からの友人の岩佐倫太郎君が書いた『印象派琳派がわかれば絵画が分かる』(舵社)が平積みにされていました。この本は私に取って美術館に出掛ける時に欠かさず持ち歩くレフェランスブックのような一冊となってしまいました。