午後は12時21分の快速新木場行きで移動を開始しました。

takuzemi2015-08-03

 午後は12時21分の快速新木場行きで移動を開始しました。車中では幸い座席を確保できたのでジャン・グルエニの『孤島』(竹内書店)を読みました。その中にこんな言葉が有ります。「この世のすべてのものが普遍的に流れ去る中にあって、死というものになんの重要性もおかないばかりか、生れてくることをいとも自然であり必然であると見なし、問題はむしろ生れないようにすることが考える思想に、どのようになじめばいいのか?われわれには、死後の生存を信じるための法律が必要であり、彼らには、生の消滅を信じるための法律が必要である。パスカル--「頭上に一すくいのシャベルの土、それで永久におさらば…」。仏教者ナーガセーナ--「人間はこの地上に生れ、ここに死ぬ。ここに死んで、人間は彼方に生まれかわる、そこに死ぬ、云々」。「人間が少しも尊敬されないこと。それが必要なのだ、そうではないか?人間の最上のもち前は、自己から逃れることであってみれば…。荒々しい行為によって、つよい力によって、たくらみによって、不条理な制度、耐えがたい拘束によって、人は自己の聖なるものを自己のなかにわきださせるのだ。」と有りました。