いつものように地下の貯蔵室にごみを捨ててから、ホールで新聞を取って自室に戻ります。

takuzemi2015-06-02

「しつもん! ドラえもん」の質問は「どうぶつえん編」で「名古屋市の動物園が作った「お守り」には、動物のふんが混ぜてあるよ。何の動物かな。」と有り、全く分かりませんでした。新聞を開いて答えを探したら「コアラ」と有り、解説には「コアラは木の上で眠るけど、その間も絶対に木から「落ちない」ので、合格のお守りとし東山動物園が配った。行列ができる人気だったよ。」と有り縁起を担いだ解答でした。それから夏目漱石の『それから』を切り抜いてファイルに投げ込んでおきます。「平岡は不在であった。それを聞いた時、代助は話していやすいような、また話してい悪いような変な気がした。けれども三千代の方は常の通り落ち付いていた。(中略)「昔と違って気が荒くなって困るわ」といって暗に同情を求める様子であった。」(中略)代助は懐から例の小切手を出した。二つに折れたのをそのまま三千代の前に置いて、奥さんと、と呼びかけた。」(中略)「これだけじゃ駄目ですか」三千代は手を伸ばして小切手を受取った。「ありがとう。平岡が喜びますわ」と静かに小切手を畳の上に置いた。」(中略)「そんなに弱っちゃいけない。昔のように元気に御なんなさい。そうして些と遊びに御出なさい」と勇気を付けた。「本当ね」と三千代は笑った。彼らは互の昔を互の顔の上に認めた。平岡はとうとう帰って来なかった。」と有りました。
 良く晴れた青空が広がっています。気分が良いですね。6時50分に家を出て散歩に出掛けました。先ずはプチ・パワースポットの沼影観音堂を目指します。六地蔵様を拝んでから本堂の銅鑼を叩いて合掌をしておきました。武蔵浦和の駅まで引き返して別所沼を目指します。駅前の自動販売機で冷たいお茶を買い一口飲んでそのまま散歩を続けます。別所沼に着いたらランニングやウォーキングを楽しむ市民が市民が大勢居ました。いつものように長谷川かな女の句碑を味わいました。「曼珠沙華あつまり丘をうかせけり」を味わってから埼玉県原爆死没者慰霊の碑に合掌し別所沼弁財天に賽銭を入れて柏手を打っておきました。風の神エベーカトル・ケッツアルコアトルに挨拶をしておきました。ブランコに乗って空中を浮遊する感覚を楽しみました。帰路は8時近くになり集団登校をする小学生の群れに出会います。自宅に帰って能率手帳改めNOLTYに別所沼3000歩と書いておきました。

3限の演劇論では「から騒ぎ」に付いて語りました。

 11時42分の南船橋行きで移動を開始しました。車中では幸い座席を確保できたので、友人の岩佐倫太郎君の『印象派琳派がわかれば絵画が分かる』(舵社)を読みました。「美術館に行くときの履物」と言うコラムにこんな言葉が有ります。「美術館の床はたいていウッドのフローリングです。この床がニスの塗りも美しく光っていると、ああいい美術館に来たなと思います。特に女性に申しあげたいのはハイヒールや堅いヒールの靴などはなるだけ避けましょう、と言うことです。夏場の美術館で冷房がよく利くのを知って、カーディガンやショールを羽織っている女性を見ると、「ぬぬ、おぬしできるな」とひそかに賞賛しています。」と有りました大学には12時20分に着き同僚のA先生が授業を終えて帰るところでした。

3限の演劇論では「から騒ぎ」に付いて語りました。シシリア島のメシーナの総督リオナートのもとにアラゴンの領主ドン・ペドロの一行が凱旋した。一方、フローレンスの若い貴族クローディオは、リオナートの娘ヒーローに心を奪われていた。ドン・ペドロの腹ちがいの弟ドン・ジョンは、自らの憂さ晴らしにうってつけと、この結婚をぶち壊す計画を立てていた。ヒーローの寝室に入り込んで、自分が侍女マーガレットと逢い引きをしている現場を演出する。全てはハッピーエンドに終わりクローディオはヒーローと結ばれて大団円になることを説明しました。

 4限の4年生のゼミでは最初にSさんの発表が有りました。「エドワードゴーリー論」と題したもので、その内容の奇妙さと残酷さから幼い子供ではなく大人たちから人気が有る。そのこめ彼の作品は「大人の絵本」として扱われている。発表が終わって筑摩書房の『ちくま評論選』を輪読しました。國分功一郎氏の「「贅沢」のすすめ」を輪読しました。贅沢の中にこそ生活の豊かさがあるという主張でした。消費の対象が物ではなく観念や意味としての記号であり、消費とは「観念的な行為」であることも学びました。上野千鶴子さんの「記号としての身体」も読み掛けたのですが、男女差とからめて論じた文であることが分かっただけでした。学生の近況を尋ねたら「何社か落ちたり死しましたが、めげずに頑張ります。」「就活で一社から内定を貰えたので、一先ず一安心をしました。」「公務員試験の初陣が今月末に迫ってきました。毎日勉強はしていますが、周りと比べるとスタートが遅かったので不安です。」「3週間の教育実習が終わりました。実習自体は楽しかったのですが、研究授業でも成功したとは言い難く、自身を失ってしまいました。」と有りました。(写真は「から騒ぎ」の一コマです。)