映画『ダロウェイ夫人』を見ました。

takuzemi2007-06-26

朝は深夜のNHKのBSで放映された映画『ダロウェイ夫人』を録画で見ました。日本語の字幕付です。主演のヴァネッサ・レッドグレイヴの品格のある演技で素晴らしい作品に仕上がっていました。ヴァージニア・ウルフ原作の「意識の流れ」の手法を良くもここまで見事に映画の画面に移植したものだと感心しました。シナリオと監督を担当したのも女性のマルレーン・ゴリスだそうです。Webで調べてみたら淀川長治さんのサイトでもこの作品を絶賛しているのに気づきました。文庫本で読みたい人には富田彬訳『ダロウェイ夫人』(角川文庫)がお勧めです。手っ取り早く「粗筋」を知りたい人には以下のサイトが役立ちます。丹治愛編『批評理論』(講談社選書メチエ)はさまざまな批評理論によって作品の分析を学ぶ入門書ですが、マルクス主義批評で『ダロウェイ夫人』を分析する試みを紹介しています。興味がある人はご覧になってください。
http://orlando.jp.org/VWW/M/tanji.html
http://orlando.jp.org/VWW/M/dalloway.html
http://www.magazine.co.jp/features/movies/yodogawa/1129daroway/home.html