『パリのランデブー』の第3話を見ました。

午後はフランス語1の授業がありました。テクストを早めに片付けて残りの時間でエリック・ロメールの『パリのランデブー』の第3話を見ました。ピカソ美術館を舞台に画家でもあるナンパ男がお目当ての女性に言い寄るという軽妙なコメディーです。このコントを理解するにはロメールの文法を知っている必要があるかも知れません。彼の映画では「解釈のプロトコル」は往々にして色彩やら服装やらといった「画面に見えるもの」なのです。この最終話ではピカソの絵の赤い色彩が女性の服や画家の画面に増殖していくところが「物語の生産原理」になっているわけです。それが分からないと、ちんぷんかんぷんの映画になってしまいます。(^_^;;