「ロブ=グリエ文学講義」の手書きのノート!

takuzemi2007-07-12

研究室の中で長いこと行方不明になっていた大切なノートがスチールの本棚の間からひょっこりと出てきました。表紙には油性のネームペンで黒々と「ロブ=グリエ文学講義」と書いてあります。実は2003年の夏の思い出のノートなのです。この年の夏は思いの外、乗りが良くて勉強が捗りました。そのペースメーカーになってくれたのが、前衛作家アラン・ロブ=グリエの25回に渡る連続講義なのですね。当時、インターネット上のラジオ局「フランス文化」(France Culture)で放送されていたものです。ウエッブラジオの有り難いところは、音声ファイルの残っている間は、いつでも何度でも聞ける点です。私はコンピュータのハードディスクに録音して「mp3ファイル」をCDに焼いて何度も繰り返して聞きました。ノートにメモを取りながら聞くうちに一冊丸ごとの講義録となりました。ロブ=グリエの話術は大袈裟なところもあるユーモアに満ちたもので、私はこれを講義物一回分の講義録にまとめました。(ロブ=グリエの講義は後に一冊の本にまとめられました。何と25回の講義の音声ファイルが「mp3ファイル」で一枚のCDに収められ付録として付いていました。)
http://www.radiofrance.fr/chaines/france-culture2/sommaire/