漱石文学散歩、小石川・白山コースを歩きました。

takuzemi2007-09-01

漱石散歩を思い立って、都営三田線の新板橋経由で移動して白山で下車しました。今日は先日散歩をした方角とは反対の方角を回る予定です。ガイドブックは井上明久著・藪野健絵『漱石2時間ウォーキング』(中央公論新社)です。先ずは前回の散歩と同様に白山神社を詣でました。それから蓮華寺坂、御殿坂と東洋大学の前の坂道を下りました。東京の街は「尾根すじ」と「川すじ」で実は高低差が激しいことを実感させられます。かなりの急勾配なのです。・・・坂を下って小石川の植物園に入ってみました。とりわけ樹木園が素晴らしいですね。クスノキやらスズカケやらの巨木が森をなしていて圧倒されます。(入園料は330円です。)植物園を見物してから新福寺を詣でました。16歳の頃の漱石が友人たちと下宿していたというお寺です。本堂の右の二階の部屋に下宿していたと聞きます。・・・今日のウォーキングは坂道を上がったり下がったりの繰り返しです。吹上坂を登って左折して石川啄木終焉の地の前を抜けてから桜並木で有名な播磨坂を登りました。春日通りをしばらく歩いてから伝通院に詣でました。『それから』の代助の友人・平岡とその妻の三千代が暮らしていたのも旧町名小石川表町のこの辺りです。代助は悶々とした思いを抱きながら坂を登り三千代のもとを訪れたのでしょう。・・・坂のフルコースでいささか足が痛くなりました。三田線の春日の駅近くの肉屋さんで惣菜を買い求めて帰宅しました。(写真は若き日の漱石が下宿していた新福寺です。向って右の建物の二階に下宿していたそうです。)