『超人 高山宏のつくりかた』を読了しました。

高山宏著『超人 高山宏のつくりかた』(NTT出版)を読了しました。「学魔」・高山宏氏の知的自叙伝です。本の帯の表には「学魔降臨 <学魔>タカヤマの疾風怒濤の人生。愛も哀しみも怒りも喜びも全て飲み込み、魔一匹、<知>の冥府魔道を行く」とあります。破天荒な文体で惜し気もなく自分の手の内を見せてくれる、太っ腹で、度胸が良くて、気っ風の良い著者の語り口には疾走する爽快感があります。同世代の一読書家である私も、すっかり高山先生の知への欲望の強烈さに脱帽させられてしまいました。本の中で言及されている数々の名著の存在を改めて思い出させていただいたのも感謝感激で、さっそくワイリー・サイファーの『文学とテクノロジー』と『現代文学と美術における自我の喪失』を本棚から引っ張り出しました。週末にでも再読するつもりです。