「地獄の夜」の前半の部分を精読しました。

2限はFさんとの「ランボー読書会」です。今日は毎週読んでいるブリュネルの研究書は横に置いておきました。久し振りに『地獄の季節』から「地獄の夜」の前半の部分を精読しました。テクスト本文はもちろん詳細なブリュネルの脚注ももちろん読み進めていきます。やはり面白いですねえ。動詞の時制が大過去、半過去、現在、未来形と急変化する、急発進する。言葉が向けられている対象(方向)が、あちらに行ったりこちらに行ったりと変幻自在に移動する。何とも自在の語り口なのですね。私は要らなくなったA4の紙の裏側をメモ用紙として使っているのですが、今日はテクストを読みながら5Bの鉛筆で少々メモを取ってみました。実に楽しく90分の読書会を終えました。次回は後半の部分を読了する予定です。
よじれる。ねじれる。地獄堕ちの語り手の声にならない声が聞こえてくるようなテクストです。さまざまな二項対立を先ずはテクストから読み取ることから始めたいと思っています。今日は久し振りにランボーの原典を美味しく味わいました。
読書会を終えてから学生食堂で昼食を取りました。食堂は大勢の学生諸君で繁盛しています。どうらや、そろそろ夏休みも終わりなのです。学生諸君も大学に戻り始めている様子です。(秋学期の授業開始まで余すところ一週間となっています。)・・・午後の時間は乱読で過ごしました。前田愛『文学テクスト入門』(ちくま学芸文庫)、野村喜和夫ランボー『地獄の季節』詩人になりたいあなたへ』(みすず書房)、丸谷才一『闊歩する漱石』(講談社)などです。いやあ。乱読も面白い。o(^0^)o