『夢十夜』の「第一夜」を輪読しました。

午後の臨床心理のクラスの授業が終わると4限は授業がありません。空き時間です。1限から3限までで疲れてしまったので研究室で一息ついて芒洋としました。今日はエンジン全開の授業とは言えないものの授業開始初日の3限を過ぎると身体が付いて行きません。ゼミのある5限の時間を待ちながら芳川泰久さんの『漱石論−鏡あるいは夢の書法』(河出書房新社)を読み直して過ごしました。読み直すたびに新しい発見のある名著です。
5限は3年のゼミです。久し振りにゼミ生の諸君とも再会しました。台風のためにゼミ旅行が中止になったことを「残念だった」と総括してから春学期のレポートを講評しながら返却しました。評価の悪かった諸君には不満もあるかも知れませんが「秋学期は頑張れ」のメッセージです。・・・レポートを返却してから『夢十夜』のプリントを配布して「第一夜」を輪読しました。素晴らしい小品です。さなざまなイメージがちりばめられています。学生諸君はこの作品をどう読むか?・・・読み方比べの宿題を出しておきました。面白いレポートが返ってくるのを期待しています。・・・ゼミが終わって帰路に着くと出津橋も元荒川ももう夕闇に沈もうとしています。川面を無数のコウモリが飛び交っています。・・・(明日から友人たちと北海道に旅立ちます。旅行の報告は恐らく数日遅れとなりそうです。)