知床観光クルージングは激しい雨に祟られました。

takuzemi2007-09-25

友人たちとの北海道の旅も最終日です。朝は6時に起床しました。先ずは内風呂の露天に入って眠気を落としました。なかなか良い気分です。部屋に戻って荷物を調えてから、7時半には朝食にしました。(どうしても先に帰らなければならないS君が6時過ぎのタクシーで先に発ったのでしたが、戻ってきた運転主さんから聞いたところでは川沿いの森の中で熊と遭遇したということです。S君には何とも幸運な体験でした。)・・・9時過ぎにはジャンボタクシーに乗って移動を開始しました。朝方の雷雨の続きで、かなりの雨の中での移動です。岩尾別温泉を後にして川沿いの道を走りますが、何度もシカを見かけました。
ウトロ港に移動して知床観光クルージングの船に乗りました。ウトロ港、プニュ岬、ウトロ灯台、水晶岬、たわら岩、ルシャ湾と巡る予定の観光船ドルフィン号です。雨も何とか上がったなと思いながら乗船しました。素晴らしい海上からの知床半島の眺めに歓声を上げながらのクルージングが始まりました。絶壁の光景に同乗している皆さんの歓声が上がります。高波の揺れもスリルの一つと楽しんでクルージングを満喫していました。ところが行程を半分も進まないうちに激しい雨が降ってきました。屋根のない二階の席に陣取った仲間たちはずぶ濡れです。結局、途中から引き返すことになりました。運賃一人5000円の内の3000円が払い戻しとなりました。しかし滅多にできない体験ができて目茶苦茶に楽しい船旅でした。
ウトロ漁港に引き返して「ウトロ漁港婦人部食堂」で昼食にしました。私は焼魚定食にしました。友人たちはおおむねイクラ丼を食べていました。・・・腹ごしらえは済んだのですが、雨で少々、避難する必要があります。名店と聞いた「一休屋」に移動して珍味を肴に焼酎をいただきました。たこマンマ(タコの卵)、サンマのルイベ、行者ニンニクなどをつまみに知床・羅臼深層水使用の焼酎「GRAND BLEU」を飲んで盛り上がりました。
店を出たら雨が上がっていました。「そこにエゾマツが群生するところ」という意味の「オシンコシン」の滝を見学しました。滝の上にもシカが何匹も姿を見せました。・・・鮭がさかのぼる河を見学してから移動を開始しました。斜里の町を過ぎてオホーツクに最も近い駅・北浜駅に立ち寄りました。雨の降るプラットホームの向こうにオホーツクの荒波が雄叫びを挙げています。待つうちに一両だけの列車が走ってきました。雨のホームに降り立つ人もなく、数人の客を乗せた列車はしばらくして走り去って行きました。寂しい風景に何となく胸がキュンとなりました。
もう北海道の旅も終わりに近づいています。女満別の空港に向かいました。空港で完璧なテクニックの運転手のIさんに別れて食堂に入りました。お喋りを楽しみながら飛行機の発着時間を待ちました。先ずは6時過ぎに関西の二人が飛び立っていきました。残された東京の三人はしばらくお喋りを続けました。20時25分のJALに乗って夜のフライトとなりました。我が家に帰り着くのは深夜になりそうです。(写真はドルフィン号から眺める知床の海と岬です。)