「ランボー読書会」と「ヨーロッパの文学」です。

2限はFさんと「ランボー読書会」を楽しみました。今日もランボーの『地獄の季節』の中から「地獄の夜」の部分を読んでいきます。今日は注釈を精読してから原文をざっと読み直しました。さまざまな「火」のイメージの変奏が語り手の体感のイメージと重ねられている記述法が大変に面白くて、「いいぞ、いいぞ」と乗ってしまいました。図書館で借りてきたばかりの高岡厚子さんの『ポーからジュール・ヴェルヌランボーへ』(多賀書店)も参考になりそうなので、重要な部分はFさんの分をコピーしておきました。(この本にはランボー作品に現れる「太陽」のイメージの分析が載っているのです。)週末には頑張って通読するつもりです。
午後の3限は「ヨーロッパの文学」の講義です。受講生が250名ほどもいるので私語が増えるのではないかと危惧しています。先ずは12時20分に643教室に移動してハンドアウトや出席表をセットしました。学生食堂で慌しく腹ごしらえを済ませてから研究室に戻って教材・教具を点検しました。教材提示機に乗せる「看板」も点検しました。・・・1時には教室に移動して講義の開始です。四年生の卒論を書いている諸君には「切り裂きジャックの事件簿」の手法を紹介しました。簡単なブレーンストーミングに使える「Flip chart」の手法も紹介しました。それから「看板」の文字を大きくスクリーンに映写しながら「アーサー王伝説」の周辺の十二世紀のフランスの文学を語りました。昨日から「仕込み」に6時間ほど掛けているので語りたいことが上手に語れたと思います。(受講生の皆さんには意外に私語も少なくて熱心に聴いていただけました。)今日の講義の要点は「騎士道」と「愛の発明」がキーワードですね。